「いつか、自分の経験や得意なことを生かして、仕事をつくってみたい」
そんな思いが心のどこかにありながらも、なかなか一歩を踏み出せない。
もしそう感じているとしても、それは決して珍しいことではないのだと思うんです。
あなたは、独立や起業という言葉から、どのような姿を思い浮かべるでしょうか。
- 会社を辞めて、新しい世界へ飛び込むこと。
- まとまったお金を用意し、立派な商品やサービスをつくること。
- 大きな目標を掲げて、たくさんの人に知ってもらうこと。
華やかな成功のイメージがある一方で、「失敗したらどうしよう」「今の暮らしを守れなくなるかもしれない」という不安を感じる方もいるかもしれません。
守りたい生活や、大切にしたい人との時間があれば、簡単に決断できないのは自然なことです。無理に勇気を振り絞れない自分を、責める必要はないように思います。
けれど、仕事をつくるということは、本当に大きな賭けから始めなければならないのでしょうか。
仕事の種は日々のなかにある?かもしれませんよ!
- 誰かの話を、ゆっくり聴くこと。
- 複雑なことを整理して、わかりやすく伝えること。
- 人と人をつなぐこと。
- 困っている人に気づき、必要な情報を届けること。
- 安心して過ごせるように、場を整えること。
自分にとっては当たり前で、「これくらい誰にでもできる」と思っていることが、別の誰かにとっては大きな助けになることがあります。
仕事で身につけた知識だけではありません。
子育てや介護、地域での活動。悩みながら工夫してきたこと。うまくいかなかった経験から学んだこと。その一つひとつのなかにも、誰かに届けられるものが眠っているのではないでしょうか。
仕事をつくるというと、まだ世の中にない斬新なアイデアを考えなければならないように感じることがあります。
けれど、まずは自分がすでに持っている経験や思いを見つめ直し、「これは、どんな人の役に立つだろう」と考えてみることから始めてもよいのだと思います。
初めから、完成された形でなくても大丈夫です。
一人に届けてみる。感想を聞いてみる。必要に応じて、内容や伝え方を少し変えてみる。
そんな小さなやり取りを重ねながら、自分の思いや強みが、少しずつ仕事の形になっていくのかもしれません。
暮らしを置き去りにしないために
新しい仕事を始めようとすると、つい「もっと時間をつくらなければ」「もっと頑張らなければ」と考えてしまうことがあります。
けれど、家族と過ごす時間や心身の健康、地域とのつながり、何気ない日々の余白も、私たちにとって大切なものです。
仕事を育てるために、それらをすべて後回しにしなければならないとしたら、始めることにも、続けることにも苦しさが伴ってしまいます。
だからこそ、今ある暮らしを大切にしながら、できる範囲を探してみてもよいのではないでしょうか。
- 本業を続けながら、月に一度だけ試してみる。
- まずは身近な一人に、話を聞いてみる。
- 小さな相談サービスを考えてみる。
- 自分の思いを、短い文章にして発信してみる。
そのような一歩も、仕事づくりの始まりです。
急いで大きくすることよりも、自分にとって無理のない形を探していくこと。その過程が、長く続けられる仕事につながっていくように思います。
やさしさとお金を受け取ること
人を支える仕事をしてきた方や、誰かの役に立ちたいという思いが強い方ほど、お金を受け取ることに迷うことがあるかもしれません。
- 「自分がしていることに、値段をつけてもよいのだろうか」
- 「困っている人から、お金を受け取ってよいのだろうか」
そうした迷いは、相手を大切に考えているからこそ生まれるものでもあるでしょう。
その一方で、価値を届け続けるためには、自分自身の時間や生活が守られていることも必要です。
誰に、どのような価値を届けるのか。どこまでを引き受け、どこからは別の人や資源につなぐのか。そして、どのくらいの対価であれば無理なく続けられるのか。
すぐに答えを出さなくても構いません。相手への思いと、自分の暮らし。その両方を大切にできる場所を、少しずつ探していけたらよいのではないでしょうか。
「完璧」な正解より一つずつの「完了」
自分の強みや、届けたい相手がはっきりしていない方もいると思います。
考え続けても答えが出ず、「まだ準備が足りない」と感じてしまうこともあるでしょう。
けれど、自分一人で考えるだけでは見えにくいこともあります。実際に誰かの話を聞いたり、小さく提案してみたりすることで、初めて気づける価値もあるのかもしれません。
- 経験を棚卸ししてみる。
- 話を聞いてみたい相手を、一人思い浮かべてみる。
- 困っていることを聞いてみる。
- 今の自分にできそうなことを、小さく提案してみる。
- うまくいかなければ、やり方を少し変えて、また試してみる。
そうした小さな実験を重ねるうちに、自分の思いと、誰かが求めていることが重なる場所が見えてくることがあります。
「暮らしと営みのしごと工房」は、そのような仕事づくりを、読者のみなさんと一緒に考えていくメディアでありたいと思っています。
派手でなくてもよいのではないでしょうか。
急いで大きくしなくてもよいのではないでしょうか。
今の自分にできることから、誰かにとっての価値をつくってみる。そして、届けながら、少しずつ磨いていく。
仕事は、一か八かの挑戦だけではありません。
自分と相手、そして日々の暮らしを見つめながら、ゆっくり育てていく道もあるのだと思います。
最初の一歩を一緒に整理してみませんか
もし今、
- 「自分の経験の何が強みなのかわからない」
- 「アイデアはあるけれど、仕事の形にできていない」
- 「本業や家庭を大切にしながら、小さく始めたい」
- 「誰かへの貢献と、収益を両立できるか不安」
と感じているなら、一度、今の状況や思いを整理してみませんか。
現在、対人援助職や地域実践者をはじめ、やさしさや経験を仕事にしていきたい方に向けて、60分の体験セッションをご案内しています。
これまでの経験や周りにある資源を振り返り、最初に価値を届けたい相手を考え、何が一歩を止めているのかを言葉にしていく時間です。
すぐに独立を決めたり、完成した商品をつくったりすることが目的ではありません。まずは、30日以内に無理なく試せそうな行動を、一緒に見つけていきます。
オンラインまたは「まちあいの森」で実施し、今回は5名限定です。お申し込みの方には、仕事づくりやお金、地域活動について考えるための5つの特典もご用意しています。無理な勧誘や、その場での契約はありません。
まだ具体的なアイデアがなくても、大丈夫です。
大きな決断をするためではなく、自分に合った進み方を考えるための60分として、活用していただけたらと思います。
次の一歩は、小さくてもよいのではないでしょうか。
あなたのなかにある経験や思いを、今の暮らしを大切にしながら、誰かに届く仕事へと育てていきませんか。
コメント