こんにちは。森山です。
前回・前々回の記事では、ソーシャルワークとコーチングの視点から、人の力を信じる仕事について書きました。
- ソーシャルワーカーとして仕事の意味を考える|暮らしに触れ意味を見出す
- 人の力と可能性を信じ解き放つ仕事|ソーシャルワーカーとコーチの姿勢
- 【仕事】ソーシャルワーカー・コーチ|想い→言葉・姿勢→行動→形 👉今回の記事
今回は、その視点を具体的な仕事づくりにどうつなげていくのかを考えてみたいと思います。
暮らしと営みのしごと工房で私が実現したいことは、
ソーシャルワークやコーチングの専門的な背景を、できるだけわかりやすく、具体的な仕事づくりにつなげていくこと
です。
世の中に溢れる「こうした方がいいよ」「こうしたらうまく行くよ」というメッセージは、時に私たちを助けてくれます。
また、科学的な知見や学問、知識や技術も、私たちにたくさんの恩恵をもたらせてくれますが、難しい言葉のまま置かれているだけでは、目の前の暮らしには届きません。
仕事をする上で大切なのは、何を知識として得て、どんな技術を身につけ、それをどう使うかだとです。
悩んでいる人に、どう関わるのか。相談を受けたとき、どう話を聴くのか。自分の経験を、どう誰かの力に変えていくのか。自分の得意なことや好きなことを、どう仕事として形にしていくのか。
そこを一緒に考えたいのです。
ただ学んで終わりではなく、ただ資格や知識を持っているだけでもなく、自分の暮らしや人生の中で育ててきたものを、誰かに届く仕事として形にしていく。
それが、暮らしと営みのしごと工房で取り組みたいことです。
仕事は自由につくるもの|枠組み?選択?不自由ではない?

私は仕事について、
自分で創造するもの
だと考えています。どういうことか、詳しく見ていきますね。
社会福祉士になって自由な発想が持てなくなった経験
そういう意味で「単なる資格」「単なる会社名・役職名」「単なる立場」「単なる業務」に縛られて自由な発想が失われることは、危険だと感じています。
実は私自身が、自分の可能性も社会の豊かさもドブに捨てているようなものと感じたことがあるんですね。
もっと具体的にいうと、コーチングを学び、ソーシャルワークを学んでいる時に、私は未来の可能性を信じていました。
でも、「社会福祉士」という国家資格を得て、法律や制度の枠組みの中で一生懸命働き、組織の意向に従っているうちに、自由な発想がなくなっていることに気づいたんです。
仕事は目の前の状態に対して自分に何ができるかを考えて作る
たとえば、「社会福祉士として仕事をする」「介護保険法に基づいて仕事をする」ということが、自分の可能性を縛ってしまうのは勿体無い。
そしてそもそも、目の前の人の困りごとを解決し、社会全体をより良いものにするために「専門職」があり「制度」があるはず。
相談に乗ることも、話を聴くことも、場をつくることも、文章を書くことも、講座を開くことも、ものをつくることも、誰かを紹介することも、一緒に考える時間を持つことも、自由な発想に基けば素晴らしい仕事になり得ます。
ただ、自分の能力を制限した状態で「〇〇すべき」「〇〇すべきでない」という発想になると、目の前の人の幸せや社会全体の豊かさは遠ざかっていくように思うんです。
他者評価より大事なことは「現場」の「当事者」の声
このように、福祉現場で私は「自分で自分を縛る」という経験をして、自分の至らなさを痛感してきました。
そのような経験から、今大切だと思うことは、「社会からどう評価されるか」「見た目が立派か」ということより、
その営みが、誰のどんな痛みに届いているのか。誰の不安をやわらげているのか。誰の可能性をひらいているのか。
ということ。
そこに、仕事の本質があるのではないでしょうか。
自分がしていることは小さすぎるのではないか。こんなことで仕事になるのだろうか。そう感じる人もいるかもしれません。
小さな関わりから始まる「目の前の仕事」
そこで重要なのは「一つ一つの仕事に思い込めること」です。
人を支える仕事は、いつも小さな関わりから始まります。
安心して話せる時間をつくること。相手の言葉を急いで評価せず、最後まで聴くこと。混乱している思いを一緒に整理すること。その人が見失っていた力を、そっと言葉にして返すこと。
そうした小さな関わりが、人の暮らしを支えることがあります。
友人のおむすび屋さんから「仕事」について考える
これが「おむすびを作ること」でも、そうだと思うんです。
私の知人に、元看護師さんでおむすび屋さんを立ち上げられた方がおられます。
彼女が作るおむすびは、工場で大量生産されたお弁当や、コンビニで売っているおにぎりものとは全く違います。
コメも、塩も、海苔も、具材もこだわり抜いた、一つ一つに想いを込めて「結ぶ」、一つの料理であり、おもてなしです。
あなたの仕事は誰かを癒すことができる

では、「会社に行くのが仕事」「お金を稼ぐのが仕事」「言われたことをこなすのが仕事」ということではなく、自由に「仕事とは何か」を考え、仕事の可能性を模索するとしたら…。
あなたは、どんな仕事がしたいですか?
あなたが、いい仕事をすると、誰かを癒すことができます。
そして適当に仕事をすると、給料は入るかもしれませんが、お客さんや所属している組織に迷惑がかかるかもしれません。
だからまず、「一つ一つの仕事に対して、想いを持つ」ということ。
それは、特別な資格を持つ人だけができることではなく、今すぐ、誰にでもできることです。
日々の小さな関わりから新しい仕事を始めてみる
専門的な知識や高度な技術は、今すぐ手に入れられるわけではありません。
でも、誰かを癒し、安心させることは、日々の小さな関わりから始められます。
否定せずに話を聴く。混乱している思いを一緒に整理する。大丈夫だよと声をかける。小さな一歩を一緒に考える。その人が見失っていた力を、そっと言葉にして返す。
それだけで、人は少し呼吸が楽になり、身体の力が抜け、未来を見つめるエネルギーが湧いてきます。
問題がすぐに解決しなくても仕事をコツコツ続ける
あなたの仕事によって、問題がすぐに解決するわけではないかもしれません。傷が一瞬で消えるわけでもありません。
それでも、誰かがそばにいてくれたという経験は、人の中に残ります。自分の話を聴いてくれた。自分の未来を信じてくれた。一人ではないと感じられた。その経験が、その人を支えることがあります。
そして、その人がまた別の誰かに、やさしく関わる力になることもあります。
仕事とは、そういう循環を生み出すものなのかもしれません。
まだ形になっていなくても大丈夫

暮らしと営みのしごと工房では、そんな仕事をつくりたい人を応援したいと思っています。
人の役に立ちたいという想いを形に変える
人の役に立ちたい。誰かの痛みをやわらげたい。自分の経験を、誰かの力に変えたい。相談に乗ることを仕事にしたい。場をつくることを仕事にしたい。でも、どう形にすればいいのかわからない。
そんな思いを持っている人は、きっと少なくないはずです。
想いを言葉にして、行動して形にし、価値を生み出す
私は、そういう人に伝えたいのです。
あなたの経験には、意味があります。
あなたが悩んできたことも、誰かの支えになるかもしれません。あなたが大切にしてきたことも、仕事の核になるかもしれません。あなたが自然にやってきたことの中に、誰かを安心させる力があるかもしれません。
最初から立派じゃなくてもいい
まだ形になっていなくても大丈夫です。
最初から立派な商品やサービスにしなくてもいいのです。まずは、自分が誰に何を届けたいのかを言葉にするところからでいい。身近な人の困りごとに耳を傾けるところからでいい。小さな相談に乗るところからでいい。
その小さな一歩を、私は全力で支えたいと思っています。
小さな仕事をコツコツ続けることで社会は変わる

社会を変えるというと、とても大きなことのように聞こえます。
けれど、社会変革は、いつも小さな現場から始まります。
自分の声を取り戻すこと。私とあなたの関係を紡ぐこと
誰かが、自分の声を取り戻すこと。孤立していた人が、誰かとつながること。あきらめていた人が、もう一度やってみようと思えること。自分の仕事を通じて、誰かの暮らしが少し楽になること。
その積み重ねが、社会を少しずつ変えていきます。
目の前の人の暮らしを豊かさで満たし溢れさせること
ソーシャルワークが大切にしてきた社会変革や社会開発、社会的結束という言葉も、決して遠い世界の話ではありません。
目の前の人の暮らしを支えること。地域の中に、安心して関われる場をつくること。人と人との間に、もう一度信頼やつながりを育てること。誰かが自分の人生をあきらめなくてすむように、学びや相談や挑戦の機会をつくること。
それらはすべて、社会を少しずつ育てていく営みです。
おわりに 大丈夫!あなたならできる

仕事とは、誰かの痛みをやわらげる営みです。
仕事とは、誰かの可能性をひらく営みです。
仕事とは、自分の経験や知恵や力を、社会の中で分かち合う営みです。
私は、そういう仕事をつくりたい人を応援したいと思っています。
目の前の人の問題に向き合い、自分の時間と労力を使い、悩んでいる人に寄り添い、安心を届け、未来への一歩を支える。
そのような仕事は、特別な誰かだけのものではありません。
学ぶことはできます。実践することもできます。少しずつ形にしていくこともできます。自分の経験を見つめ直し、誰に何を届けたいのかを言葉にし、小さな一歩を重ねていけば、あなたの営みはきっと誰かの力になります。
まだ自信がなくても大丈夫です。まだ形が見えていなくても大丈夫です。
あなたが人の痛みに目を向けたいと思うなら。誰かの可能性を信じたいと思うなら。自分の仕事を通じて、誰かの暮らしを少しでもよくしたいと思うなら。
そこには、もう仕事の種があります。
大丈夫。
あなたなら、きっとできます。
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