ソーシャルワーカーとして仕事の意味を考える|暮らしに触れ意味を見出す

こんにちは。森山です。

今回は、

「仕事の意味」「暮らしと仕事との関わり」

について、一緒に考えていきたいと思います。

私はソーシャルワーカー・コーチとして実践を重ね、まちづくりや場づくり、オンラインでの事業を展開しています。

地域での場づくりをしていて、年の離れた大切な友人(大学生)からご質問を受けました。

就活を目の前に、「仕事」について悩んでいる様子…。

そこで、この記事を読んでくださっている皆様と一緒に、改めて「仕事」について考えることができたらなと思います。

今回の記事は少し長くなりそうなので、以下の3つの記事でお伝えしていきたいと思っています。

  1. ソーシャルワーカーとして仕事の意味を考える|暮らしに触れ意味を見出す 👉今回の記事
  2. 人の力と可能性を信じ解き放つ仕事|ソーシャルワーカーとコーチの姿勢
  3. 【仕事】ソーシャルワーカー・コーチ|想い→言葉・姿勢→行動→形

ぜひ一緒に読み進めていただければ嬉しいです。

仕事とは?お金・生活・役割・人間関係…

さて、「仕事」って一般的に使う言葉ですが、仕事とは、何なのでしょうか。

  • お金を得るためのもの。
  • 生活を成り立たせるためのもの。
  • 誰かに求められた役割を果たすもの。

このように、いろんな考えやイメージが浮かぶかもしれませんよね?

身近にある「仕事」という言葉と世の中に溢れる「仕事」

私たちは日々、仕事をすること、働くことで誰かの困りごとを解決したり、より素敵な未来を実現するお手伝いをしたりします。

そして、仕事をして給料を得るなどして、暮らしを支え、自分や家族の生活を守っています。

日常の「仕事」について、少し深掘りをして考えてみる

このようなことから転じて、「お金を得るために働く」=「仕事」と考えて、より良い条件を探して就活をしている人もいるかも知れません。

けれど、私は最近、彼らの悩みや迷い、行動などを見ていて、仕事というものをもう少し深いところから考えたいと思うようになりました。

仕事はどのようなものであれ、

  • 誰かの暮らしに触れること
  • 誰かの困りごとに、自分の時間と労力を使うこと
  • 誰かの痛みを、ほんの少しでもやわらげること

なのではないか?

そんなふうに考えるんです。

サービス業に従事する私たち福祉職・医療職・介護職などは

そして、特に私が身を置いてきた福祉分野や関連領域。

そこで働く対人援助職、ソーシャルワーカー・コーチなどは、「お金を稼ぐ」ことももちろん大事ですが「誰かの痛みを癒す」「誰かの人生をより良いものにする」ということが仕事だと考えています。

ソーシャルワーク・コーチングを基盤に独立・起業をして、地域でさまざまな事業を立ち上げている私の立場で考えた時に、「仕事」とは、

  • その人がもう一度、自分の中にある力や可能性を思い出していけるように関わることなのではないか。
  • その人の可能性を解き放つものではないか?

そんなふうに考えています。

暮らしと営みのしごと工房では人や暮らしと常に向き合う

暮らしと営みのしごと工房で私が大切にしたいのは、まさにこのような仕事のあり方です。

ただ収入を得るためだけではなく、誰かの暮らしに届く仕事。

自分の経験や知恵や専門性を、誰かの安心や回復や挑戦につなげていく仕事。

そうした仕事を、自分の手で少しずつ形にしていくことを応援したいと思っています。

生活課題はその人だけの問題なの?そうではない。

私は、ソーシャルワーカーとして、人の生活課題に向き合ってきました。

仕事が「課題を解決に近づけること」「目の前の人の理想に近づけるためのもの」だとしたら、「何をすることで」「誰の」「どんな理想(もしくは課題)」に対して「どういう変化を起こせるのか」ということを理解しておかなければなりませんよね?

特別ではない誰もが抱える生きづらさや課題

ソーシャルワーカーとして接してきたクライエントさんの背景には、いろんな事情があります。

お金の不安があること。家族との関係で悩んでいること。働き方に苦しさがあること。
住まいや健康に不安があること。孤独を感じていること。制度や地域のつながりからこぼれ落ちていること。
自分だけではどうにもならない問題を抱えていること。

こうしたことは、誰にでも起こり得ます。

そこで、私たちソーシャルワーカーの仕事は、目の前のクライエントさんの生活課題を解消するために環境も含めて介入することが求められます。

そして、必要とあらば制度や仕組みを新たなものとして生み出したり改変させることも視野に行動するわけです。

具体的な業務にのみ焦点が当たらないと…

このようなソーシャルワーカーの仕事を「相談員として相談に応じること」「制度のことをお伝えすること」というふうに割り切ってしまうとどうなるでしょうか?

もしくは「コーチ」の仕事を「傾聴すること」「効果的な質問をすること」と表現すると、それは間違えってハイないなかも知れませんが、本質をついてはいないですよね?

こんなふうに「自分の役割」について深いレベルで理解しないまま行動をしていくことで、逆に相手の可能性や自主性を奪い、問題を複雑化させてしまうことにもつながりかねません。

物事をしっかり深くみることの重要性

また、別の視点で見ていきます。

クライエントさんが問題を抱えることは、そのクライエントさんの努力不足であり、1人で背負うべきものなのでしょうか?

違います。

なぜなら、人は、一人で生きているわけではなく、さまざまな影響を受ける中で、「その人」がいて「苦しみ」があるからです。

私たちは、家族、職場、地域、制度、文化、社会の空気の中で生きています。
自分では選べなかった環境や、これまでに受けてきた言葉、身近な人との関係、社会の仕組みの影響を受けながら、日々を営んでいるんです。

だから、人が抱えている悩みを本当に理解しようとするなら、その人の内側だけを見ていては足りないと思うんです。

その人がどんな環境の中で生きているのか。どんな関係の中で傷ついてきたのか。どんな制度や仕組みによって、力を発揮しにくくなっているのか。そこまで見つめる必要があります。

(参考動画を貼っておきます)

ソーシャルワーカーの仕事|人と環境の両方に働きかける

ではここから少し、私の仕事について少しだけではありますが詳しく解説をしていきますね。

ソーシャルワークは、人と環境の両方に働きかける専門的な営みです。
そのことについて、少し詳しく見ていきますね。

その人の中にある力を信じる

ソーシャルワーカーは、直接的にその人を変えようとするのではなく、その人の中にある力を信じて解き放つようなアプローチを取ります。

孤立しているなら、つながりをつくる。
必要な資源が届いていないなら、その資源につなぐ。
声が届いていないなら、その声が社会や地域に届くように支える。

つまり、ソーシャルワークは、目の前の人だけを見ているようでいて、その人を取り巻く世界全体を見ようとする営みでもあります。

自分の仕事はなんなのか?何をすべきか?

その人の暮らしが少しでも楽になるために、どこに働きかける必要があるのか。本人の力を引き出すことなのか、周囲との関係を整えることなのか、制度につなぐことなのか、地域の中に新しい居場所や役割をつくることなのか。

その時々で必要な関わりは変わります。

だからこそ、仕事を考えるときにも、ただ商品やサービスをつくるだけでは足りないのだと思います。

  • 誰の暮らしに届くのか。
  • どんな困りごとに触れるのか。
  • その人が少し息をしやすくなるために、自分は何ができるのか。

この問いを持つことから、仕事は始まるのではないでしょうか。

仕事を思考停止のタスク処理にしないために

私は、仕事を思考を停止させたマシンのような人間による、単なるタスク処理にしたくありません。
そのような仕事は今後AIに奪われていくでしょうし、思考力が欠如した状態でタスク処理を続けた結果、社会に悪影響を与えていることに無自覚になってしまうからです。

仕事に意味がある。意味ある仕事をする。

本来、どんな仕事にも意味があります。
見えないところで社会を支えている仕事もたくさんあります。
決められた作業を丁寧に積み重ねることが、多くの人の暮らしを支えている場面もあります。

ただ、自分の仕事が誰に届いているのかわからない。
誰の暮らしにどんな影響を与えているのかわからない。
そのことを考える機会もなく、ただ目の前に流れてくるものを処理し続ける。

自分の存在意義を見失い亡霊のように生きるのか?

それが続くと、人は少しずつ、自分の仕事の意味を見失ってしまうのではないかと思います。

だからこそ、もう一度問い直したいのです。

この仕事は、誰のためにあるのだろう。
この営みは、どんな痛みをやわらげているのだろう。
この時間は、どんな未来につながっているのだろう。
私は、何を大切にして働きたいのだろう。

まとめ|仕事について考える

ここまで、大学生との話の中から「仕事」について皆さんと一緒に考える機会を持つために、情報提供をしてきました。

仕事とは、誰かの暮らしに触れる営みです。

その人の痛みや不安に、少しだけ近づくこと。
すぐに解決できなくても、一緒に考えること。
自分の時間や労力を、誰かの回復や安心のために使うこと。

そこに、仕事の本質があるのではないかと思います。

そして、仕事を単に「タスク処理」と捉えるのではなく、誰に何をどのようにした結果、どんな未来をもたらせる仕事なのかを考えることが大事だという話をしてきました。

さらに、そのためには一つ一つの物事について深掘りをしてみることや、その背景にある状況や時間の流れなどについても見ていくことで、理解が深まるという話をしてきました。

暮らしと営みのしごと工房では、私がソーシャルワーク実践において学んできた内容をシェアしながら、仕事に科学的な知見を埋め込んでいただいて、幸せや豊かさを分かち合える場を増やしたいと考えています。

「カウンセリングとソーシャルワーク」「セラピーとソーシャルワーク」などはもちろん、「コーヒーとソーシャルワーク」「まちづくりとソーシャルワーク」「出版とソーシャルワーク」のような仕事がどんどんできるといいですね。

では次回は、このような仕事をつくるうえで大切になる、エンパワメントと解放、そしてコーチングの視点について書いてみたいと思います。

ぜひ楽しみにお待ちください。

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