仕事内容とお金で転職・就職はNG?ゴールのバランスホイール

今回は、

仕事の選び方

について見ていきます。

仕事のことを考えているはずなのに、なぜか気持ちが晴れないし、ずっとモヤモヤしている。

もっと具体的にいうと、

  • もっとやりがいのある仕事がしたい
  • 自分らしい働き方でゆとりある暮らしをしたい
  • 誰かの役に立てることを仕事にしつつ、経済的安定も手に入れたい

そう思っているのに、現実は全くそうではない。

転職や副業などを考えたとしても、「コレだ!」と思える選択肢がない。

このような状態って、もしかすると仕事だけの話ではないのかもしれません。

働き方に迷うとき、私たちはつい、「職場を変えようかな」「労働条件を見直そう」と思うわけです。

ただ、仕事そのものだけを何とかしようとしても解決は難しいです。

なぜなら、仕事は暮らしから切り離されて存在しているわけではないからです。

そこで、人生全般にわたる暮らしや営みを見つめつつ、理想の働き方や職場を選択していくために必要なことをプロコーチ・ソーシャルワーカーの視点から解説しますので、ぜひ最後までチェックして見てくださいね。

仕事や生活は全体が絡み合っていると考えるのが自然

ではここから、仕事の選択に重要なポイントを整理してお伝えしますね。

ワークライフバランスについて考える

ワークライフバランス(仕事と生活の調和)という言葉がありますよね?

この言葉が意味する内容としては、

やりがいのある仕事と、家庭、趣味、休息などの私生活の双方を充実させ、相互に良い効果をもたらす働き方・生き方

のことだそうです。

幸せな暮らしや営みを紡ぐってどんなことが影響する?

一方で、日々の暮らしを幸せで豊かなものとし、その営みを紡いでいこうと思ったら、何が必要でしょうか?

例えば、

  • 心や体の状態
  • 家族や身近な人との関係
  • お金への安心感
  • 学び続けられる余白
  • 地域や社会とのつながり
  • 自分が本当に大切にしたい価値観

こうしたものが絡み合います。
仕事や働き方を考えた時に、これらの要素に大きな影響を与えます。

だからこそ、「労働時間」「休みの日数」「給与」「仕事の内容」「通勤のしやすさ」など、働く環境のみを見て最善の選択をしたとしても、人生全体に思わぬところで影響を与えてしまうことがある。

考えているつもりが、「家族のこと」「健康のこと」「経済的な安定」「やりがい」「他のゴールとの関係」などを見落としてしまうわけですね。

だからこそ、人生の全体性を見つめ直すための考え方として、ゴールのバランスホイールについて知ることが大事なんです。

ゴールのバランスホイールとは何か

ゴールのバランスホイールとは、人生の一部分だけではなく、複数の領域にゴールを持つことで、全体として自分の人生や営みを回していく考え方です。

車輪のようなイメージで多方面にゴール設定

ホイールという言葉には、車輪という意味があります。
車輪は、どこか一部だけが大きくゆがんでいたり、欠けていたりすると、うまく回りません。

それと同じように、

  • 仕事だけ
  • お金だけ
  • 趣味の自己実現だけ
  • 社会貢献だけ

といったように、どこか一つに偏りすぎると、人生全体の巡りが悪くなってしまうことがあります。

全ての領域で「やりたいこと」を追求すること

逆に、いくつかの大切な領域にそれぞれ望みがあるはずです。

そして、すべて「やりたいこと」にフォーカスして取り組むことで、それらが支え合い相乗効果をもたらせます。

このようにすると、暮らしと仕事は少しずつ安定して回りはじめます。

全て同じように頑張ることが正解ではない

コーチングにおけるゴールのバランスホイールについて考えるときに大事なのは、全部を同じように頑張るということではありません。

そうではなく、

  • 自分にとって大切な領域が置き去りになっていないか。
  • ある領域の無理が、他の領域を傷つけていないか。
  • そして、それぞれの領域に、自分が心から望む未来があるか。

それを見るための視点です。

なぜこの考え方が必要なのか

私たちは、仕事の悩みを仕事の問題としてだけ捉えやすいものです。

けれど実際には、

  • 疲れきっていて考える力が落ちている
  • 家計への不安が強くて挑戦できない
  • 人間関係で消耗して余白がない
  • 日々の暮らしが整わず、足元が不安定
  • 本当は望んでいないことを目標にしてしまっている

こうしたことが重なって、仕事の悩みとして表れていることも少なくありません。

健康や暮らしや経済の土台を整える

あるいは反対に、

  • 社会のために何かしたい
  • 地域に貢献したい
  • 自分の活動を仕事にしたい

と思っていても、健康や暮らしや経済の土台が弱いままだと、よい思いが続いていかないこともあります。

だからこそ、何をするかの前に、自分の人生の車輪がどうなっているかを見てみることには意味があります。

暮らしと営みのしごと工房として考えたいこと

暮らしと営みのしごと工房で大切にしたいのは、仕事を切り出して考えるのではなく、暮らしの延長線上に営みを見つめることです。

営みという言葉には、ただ稼ぐだけではない響きがあります。

  • 食べること
  • 休むこと
  • 学ぶこと
  • 誰かと関わること
  • 誰かの役に立つこと
  • 地域の中で生きること
  • 自分の美意識を持って働くこと

こうしたものがゆるやかにつながりながら、その人なりの仕事や活動が立ち上がっていく。

そう考えると、ゴールのバランスホイールは、目標達成の技術というより、自分の暮らしと営みの全体像を見つめるための地図のようなものだと思います。

多方面にゴールを設定する|考慮すべき要素の例

ゴールのバランスホイールについては、各々自分にとって重要な要素を考えていくことが大事です。

ただ、具体例として、こんな領域で考えてみるといかがでしょうか?

1 心と体の健康

健康は、元気に生きるための土台です。

睡眠、食事、休息、安心感、心身の余白があるか。

これは、より良い暮らしを営み、自分らしく働く上でめちゃくちゃ大事です。

2 大切な人との暮らし

家のこと、日々のリズム、生活環境、家族との時間。

このような家族や仲間との関係、暮らしが荒れていると、仕事をしようと思っても苦しくなりやすくなります。

3 仕事・職業としての継続的営み

今している仕事や、これから育てたい活動。
どんな価値を生み、誰の役に立ちたいかについて、自分の本音に想いを馳せることが大事ですね。

4 理想の生活を成り立たせるために必要なお金

安心して生きるための現実的な基盤として「お金」のことを考えないといけません。

収入を得る方法と、何にお金を使うか(支出先)の検討。

預金や投資について。

さらに、理想だけでなく、継続可能性を支える視点として、必要な学びと実践、そして管理をしていくことが必要です。

5 学び・成長・生涯学習

新しい視点を得たり、自分の世界を広げたりする領域として、生涯学習は大事です。

仕事に必要な知識やテクニックを身につけるのも大事ですが、自分の物事の見方を広げ、視座を高める上での学びが非常に重要です。

このような学びは、他のゴールとの兼ね合いの中で、成長の速度や充実度を高め、暮らしや営みの質を変えていきます。

6 人との関係

家族、仲間、地域、対話できる相手との関係性を大切に育んでいくことが大事です。
というのも、私たちにとって「孤独であること」はものすごく辛いことです。

人生の充実度に深いレベルで影響を与えます。

私たちは一人で生きているわけではない。

だからこそ、一人で抱え込みすぎないで、大切な人とのつながりを育んでいくことが大事です。

7 楽しみ・遊び・美意識

私たちの人生に重要なのは「誰かの役に立つか」ということだけではなく、「自分が楽しいか」ということもあるはずです。

趣味とか、遊びとか、そういったものが人生を豊かなものにします。

好きなこと、美しいと感じることに取り組むことが、自分らしい豊かな人生の実現につながるものです。

8 社会や地域とのつながりや貢献

自分の暮らしや仕事が、社会の中でどんな意味を持つのか。

誰かと共につくる感覚が、営みに深みを与えます。

私たちがまちを安心して歩けるのは、地域の人たちや行政の人たちが、まちを支えてくれているからです。

このような公共領域にあたる部分について、みんなで力を合わせて支えていく発想が大事です。

ゴールの各要素を見渡して

これらすべてを完璧に整える必要はありません。
ただ、どこかがずっと空白になっていないか。
ひとつの領域を守るために、他の多くを犠牲にしていないか。
そこに気づくことが大切だと私は思っているんです。

「今」「現実」の延長にはない「未来」「目的地」のこと

ここでいうゴールは、単なる予定表やノルマではありません。

  • 半年後に売上をいくらにする
  • 〇〇の資格を取得する

ということも悪くはありませんが、これらはゴールというより現時点で目指すべき目標のような形です。

ゴールとして未来の世界について考える

本来のゴールは、

  • 本当はどんなふうに生きたいのか
  • どんな営みを育てたいのか
  • どんな関係性の中で日々を送りたいのか

という未来の方向を決めるために非常に重要なものです。

ゴールで方向性を決める→あるべき自分をイメージする

ゴール設定ができたら、そこに必要な役割を考え、今の自分の意思決定や行動に落とし込みます。

たとえば、

  • 朝、少し余白を持って一日を始められる暮らし
  • 無理なく続けられ、誰かの役に立つ仕事
  • 家族との関係を犠牲にしない働き方
  • 地域の中で顔の見える関わりを持てる日常
  • 学びながら実践を育てていける営み

このような未来の姿が、いくつかの領域に立ち上がってくると、ゴールのバランスを意識した生活(人生の車輪)は少しずつまるくなっていきます。

偏りに気づくことが大事&やりたいことだけを徹底

ゴールのバランスホイールなんてことを知らないと、自分の人生が大きく偏っていることに気づけるはずです。

大抵「仕事中心」「家族中心」となって、「自分を犠牲にする」「健康を後回しにする」ということになりがち。

バランスが崩れた結果、結局仕事もうまくいかず、家族との人間関係もモヤモヤすることの連続で、自分が犠牲になる。

  • 仕事のことばかり考えていた
  • 誰かのためを優先しすぎて、自分の暮らしが空っぽだった
  • 理想を語る一方で、お金のことを後回しにしていた
  • 地域や社会を思いながら、身近な人との関係を置き去りにしていた

こうしたことに気づくと、少し落ち込むかもしれませんが、これからゴールを見据えて今の生活習慣を見つめ直せばそれでOKです。

偏りに気づくからこそ整え直せる

むしろ、ゴールや生き方の偏りに気づけることは、これから整え直せるということです。

人生や営みは、最初からうまく回るものではありませんから、ときどき立ち止まりつつ、いま自分の車輪・ゴールのバランスはどうなっているだろうと見つめ直すことが大切なのだと思います。

おわりに|ゴールのバランス設計を考えてみる

仕事を変えればすべてが解決するわけではなく、仕事のことばかり考えると、バランスが崩れてしまいます。

けれど、暮らしの全体が少しずつ整っていくと、仕事の見え方は変わってきます。

ゴールのバランスホイールは、何かをきれいに管理するための道具というより、自分の人生を部分ではなく全体として受けとめ直すための視点です。

いま、仕事や生き方に迷っているなら、まずは答えを急がなくてもよいのかもしれません。

自分の声を大切に。

本音に向き合いながら、一つずつ。

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